強者の理論について
こんにちは、okinaです。
「努力をしたら、夢は必ず叶う!」
「成功が出来ないのは、努力が足らないからだ!」
僕はこういう言葉をかけてくる人間が心底嫌いです。
どうしても、強者の理論にしか聞こえない。
強者の理論というのは、文字通り、強者が振りかざす理論のことです。
努力だったり、好きなことで生きていく、とかそんなことを言っている人がよく振りかざしているイメージがあります。
先に言っておきますが、僕は何かを叶える為には努力をしなければいけないと思っています。
ですが、失敗する理由は、努力だけではないだろうと思っています。
その辺りの感じていることを書いていきたいと思います。
突然ですが、東進ハイスクールという有名な進学塾がありますよね。
そこに通っている生徒が全員、希望する大学へ進学できると思いますか?
そうですね、全員は無理です。
何人かは不合格になってしまうでしょう。
その理由はなんでしょう?
努力が足らなかったから?
僕は違うと思います。
それは人それぞれ、環境が違うはずだからです。
通っている高校のレベルが違うかもしれません。
家庭環境によって、勉強時間の差が出ているかもしれません。
そんな人たちに、努力が足りないからなんて言えますか。
アフリカの貧困に苦しめられている子供たちに向けて、努力が足らないなんて言わないでしょう。
それと一緒ですよ。
好きな言葉がいくつかあるのですが、その中の一つに
「努力は裏切らない、という言葉は不正確です。
正しい場所で、正しい方向を向いて、十分な量なされた努力は裏切らない、が正しいんです。」
というものがあります。
どんな物事でもそうですが、無駄な努力ほど意味のないものはありません。
冷たい言い方かもしれませんが、本当にそうだと思っています。
この言葉に当てはめると、正しい場所で努力ができなかったかもしれませんし、正しい方向が向けていなかったのかもしれませんね。
さっきも書きましたが、僕は何かを達成するためには、努力が必ず必要だと思っています。
どれだけ苦しくても、やらなければいけないことだと思います。
ですが、林先生の言葉にもある通り、努力にも方法論があります。
そんな方法論をすっ飛ばして、振りかざしてくる強者の理論が嫌いです。
だって、そんな理論が通ってしまったら「成功できない人は努力ができない人」となってしまうではないですか。
そんなのあまりにも悲しいじゃないですか。
同じ理由で、好きなことで生きていくという言葉も嫌いです。
好きなことをやっていても、突き詰めていくうちにやりたくないこともやらなくてはいけない状況になるはずです。
好きなことを仕事にした人の方が失業率が高いというデータもあります。
(気になる人は各自で調べてみてください)
強者の理論というのは、あまりにも言葉が省略されすぎている。
そして否定ができないから、タチが悪い。
結局、上辺をすくっているだけなんです。
奥に進めば進むほど、暗く、どす黒くなっていく。
でも、そこまでは話さないんです。
キレイなところだけ話した方が耳障りがいいから。
それをまともに受け取って、失敗した時、その人はどうなるんでしょうね。
僕は想像したくもないです。
それでは。